HOME > デントレ通信vol37

お役立ち情報 vol.37.2


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

歯石のお話

歯石のお話

1.歯石とは

歯石とは、その名の通りプラーク(歯垢)が石のように硬くなってしまったものです。
歯の表面にプラーク(歯垢)が残っていると、唾液中のカルシウムやリンなどのミネラルが結合し、石灰化してしまいます。
歯石の表面はザラザラしているため、新たにプラーク(歯垢)が付着・蓄積してしまいやすいのです。
歯石ができると歯磨きだけでは落としにくくなるため、歯肉炎や歯周炎を引き起こしやすくなります。

2.歯石の種類

歯石は、そのできる部位の特徴より「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴と部位の違いについては、以下の図表をご確認ください。

3.歯石の付着を防ぐには?

歯石の成分は、主にプラーク(歯垢)と唾液と血液です。
毎日の歯磨きでプラーク(歯垢)を除去するとともに、出血のない健康な歯肉を維持することで、歯石が付着しにくくなります。

プラーク(歯垢)を確実に除去するためには、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシ、デントレックスなどの清掃用具を併せて使いましょう。

4.歯石の除去

プラーク(歯垢)のうちは、まだやわらかい状態なので歯磨きで除去できますが、硬い歯石になってしまうと歯磨きでは除去できません。

歯科医院では、手用スケーラー()や超音波スケーラーなど、専門の器具を使い歯石を除去します。
歯石が付着しても、早い段階であれば、簡単に除去することができます。

※詳しくはデントレ通信Vol.23-2をご覧ください。

◎まとめ	ドラッグストアに行くと、歯石を除去するための器具(スケーラー)や、歯の表面を磨くための研磨器具が売っているのをみかけますが、自分で行うと歯や歯肉を傷つけてしまう場合があります。歯石の除去は、安全に、そして確実に行うために、歯科医院を受診し、歯科医師・歯科衛生士に行ってもらいましょう。また、定期的に歯科医院に通い、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門家による機械を使った歯の清掃)を受けていると、歯の表面がツルツルになり、歯石の付着を予防することができます。口臭の予防にもなりますよ!

ページトップへ