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お役立ち情報 vol.53


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

みなさんは、歯科医院でむし歯の治療を受けた経験はありませんか?

むし歯の治療中は、自分のお口の中は見えないので、「いま受けている治療がどのような処置なのか」、「なぜその処置が必要なのか」、「どのくらいの治療期間になるのか」などの疑問を覚えたことはありませんか?



むし歯の進行段階と治療方法

むし歯治療と一言で言ってもさまざまです。
なぜそんなに治療が違うのか、不思議ではないですか?

実は、むし歯の進行段階によって治療方法が変わるからなのです。
むし歯の進行段階は、浅めのむし歯(C1)から歯が溶けてしまう程の深いむし歯(C4)までの4段階にわけられます。

※“C”は“カリエス”の略語で、歯科では“むし歯”を意味します。
よって、C1は“むし歯の第1段階”を表します。

C1の主な治療方法

浅いむし歯のため、むし歯の進行を止めるお薬を塗布したり、むし歯に感染した部分を削りとって、そこに歯科用レジンで蓋をするという治療が行われます。

これらの治療は即日で完了します。

C2の主な治療方法

少し深くなったむし歯のため、むし歯に感染した部分を削りとり、神経までの近さや、審美性、必要な強度を考えて、歯科用レジンや、歯科用金属、自費のセラミックなどの詰め物をします。

即日で完了する場合と、2回の通院で完了する場合があります。

C3の主な治療方法

神経まで達してしまうと、残念ながら削って詰めるだけの治療ではおさまらず、神経を取り、歯の根っこ(歯の土台)から治していく必要があります。

この治療は、歯の根っこの中が「良い状態」になるまで同じような処置を繰り返し、最終的に被せ物をするため、完了までに数回かかります。
もしも、良い状態になる前に通院をやめたり、被せ物をしたりすると、後々、痛みや炎症を起こして、再治療になってしまうこともあります。

C4の主な治療方法

かなり大きなむし歯のため、残せないと判断されたら抜歯になります。

抜歯そのものは1回で終わりますが、最終的に入れ歯や、ブリッジと言われる被せ物、インプラントなど、失われた歯の代わりになるものを作るため、完了までに数回かかります。

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