HOME > デントレ通信vol22

お役立ち情報 vol.22.1


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

概要

前回は、平成23年歯科疾患実態調査のうち、う蝕(むし歯)とその処置状況について、「乳歯」と「永久歯」の現状をお知らせしました。
今回は、歯科疾患実態調査のうち「歯肉の現状」と「歯ブラシの使用状況」をお伝えして、さらに「一人平均現在歯数」の調査結果から見た8020の現状についてお伝えします。

1.歯肉の現状

35歳を過ぎると約80%の人に歯肉に所見(炎症)が見られますが、平成17年の調査[図1]と比べて平成23年[図2]では30~60代で概ね減少傾向となっています。一方、75歳以上では反対に増加していますが、これは残存歯(残っている歯)が増えたことで所見に影響したことを表しています。

2.歯ブラシの使用状況

一日の歯磨き回数を見ると、調査回数を重ねるごとに歯を一日1回しか磨かない人が減り、複数回磨く人が増えてきています。
前々回調査(平成11年)から推移を見ると、50%近くの人が一日2回、25%以上の方が3回以上、歯を磨いていることが分かります。[図3]。

3.現在歯の状況(8020の状況)

男女別の一人平均現在歯数を見ると、80歳~84歳の年齢階級で男性13.6本、女性11.0本となります[図4]。一方、80歳で20本の歯を保有する人(8020達成者)の割合は、75歳以上80歳未満、80歳以上85歳未満の年齢階級の数値を単純平均することで80歳での数値を推定※注3すると38.3%となり、同じ推定値で前々回(平成11年調査) から推移を比較すると増加傾向にあります[図5]。

出典:厚生労働省 「平成23年歯科疾患実態調査」及び
21世紀における国民健康づくり運動「健康日本21」より

ページトップへ