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お役立ち情報 vol.45.1


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

みなさんは、病院や温泉施設などで自分の血圧を測った経験はないですか?
きっと一度はあるのではないでしょうか。今回は、意外に身近な存在である血圧と、生活習慣病である高血圧症について紹介します。

そもそも血圧とは?

まず、血液を運ぶためのポンプの役割をするのは心臓(左心室)です。
そのポンプから血液が押し出されたときに血管に圧力がかかります。それを収縮期血圧(高い方の血圧)といいます。そのポンプを戻すときに圧力が弱まります。それを拡張期血圧(低い方の血圧)といいます。

それでは高血圧症とは?

収縮期血圧(高い方の血圧)と拡張期血圧(低い方の血圧)の両方、またはどちらかが正常値よりも高い状態、つまり、"血圧が正常範囲を超えて高く維持されている状態"のことをいいます。
高血圧症には自覚症状がない場合が多く、高血圧症による動脈硬化はさまざまな合併症を引き起こすことが問題になっています。

例えば、高血圧症の合併症には下記のようなものがあります。

これらの疾患は、 至適血圧 してきけつあつ (※)を超えて血圧が高くなるほどリスクが高くなるといわれています。
(※)至適血圧とは、収縮期血圧が120mmHgより低い、かつ拡張期血圧が80mmHgより低い状態のこと

高血圧症と歯周病との関係

高血圧症のお薬を飲むと歯周病になるリスクが高くなります。

①歯肉が腫れることがある
 カルシウム拮抗薬などの降圧薬の服用により、歯肉の腫脹がみられることがあります。

②唾液の分泌が低下することがある
 唾液には殺菌作用や自浄作用がありますが、お薬の服用により唾液の分泌が減少すると、プラークが付着しやすくなり、歯肉の腫脹は悪化しやすくなる状態をつくります。

このような場合は、
お薬の変更、歯科医院でのメンテナンス(歯周基本治療)、患者さんによるセルフケア(プラークコントロール)により改善がみられることがあります。

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