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お役立ち情報 vol.27.1


口腔ケアや健康についての情報を提供してまいります。

お役立ち情報

歯周病 Ⅰ

歯科の二大疾患である「う蝕(むし歯)」と「歯周病」。
みなさんのお口は、う蝕(むし歯)や歯周病になっていませんか?
今回は、「歯周病」についてご説明します。

1.歯周病とは?

歯の周りの組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)に炎症が起こる病気で、炎症の範囲により、歯肉炎歯周炎に分類されます。

歯肉炎と歯周炎の説明図

歯周病の特徴は、silent disease(忍び寄る病気)といわれるように、気づかないうちに進行していきます。
痛みや腫れが少ないために放置してしまうことが多く、重度の歯周炎では、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

2.歯周病の原因

歯周病の直接の原因はプラークです。
プラーク1mgの中には約10億個の細菌が含まれます。その中でも歯周病を引き起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。
歯周病細菌は酸素の少ないところを好むため、主に歯周ポケットの中に存在しています。

3.歯周病のリスクファクター(危険因子)

「口腔内環境」や「生活習慣」の中には間接的に歯周病を悪化させるリスクファクター(危険因子)があります。歯周病が生活習慣病の一つといわれるのはそのためです。
歯周病予防には、適切な歯みがきでプラークを取り除くことと、歯周病のリスクファクターを少なくすることが大切です。

歯周病のリスクファクター(危険因子)の説明図
4.歯周病は予防・治療できます

歯周病は予防でき、治療も可能です。
歯周病の原因はプラークですから、それをためない、増やさないことが基本です。

歯周病の予防・治療手段の説明図

中垣晴男ら著:[改訂5版]臨床家のための口腔衛生学、永末書店、2012年
中垣晴男ら著:新 看護学生のための歯科学、医歯薬出版、2008年
全国歯科衛生士教育協議会監修:最新歯科衛生士教本 歯科予防処置論・歯科保健指導論、
医歯薬出版、2011年 より

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